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トップページ コラム一覧運送会計.comレポート コラム一覧 > vol.4 運送会社のための経営マニュアル

運送会計.com-report
運送会社のための経営マニュアル

運送会社で利益を出している企業はどういった経営を行っているのでしょうか?
一概に運送会社といっても、荷主や規模、車両の保有台数、資本金など、それぞれ環境が違います。
今回のコラムでご紹介する【運送業の成長ステップ】を見て、自分の現在の立ち位置を確認し、次のステップへ進むための参考にして頂ければ幸いです。

準備段階 運送会社設立マニュアル

起業に必要な6つの準備
個人情報

①代表者の選定

◇個人情報のチェック

CIC(クレジットインフォメーションセンター)でセルフチェックの上、代表の選出をされることをお奨めします。起業当初は代表者の個人補償での資金調達になります。信用情報に問題がある方は、資金調達に苦労されます。

 

資本金

②法人登記・免許申請

◇資本金、定款の決定

運送業を立ち上げる場合、資本金の目安として500万~900万程をお奨めします。
少なすぎると運送免許取得の際に増資をする必要が出てきます。

◇運行管理者、整備管理者を用意

一般貨物運送事業の新免の届出に強い行政書士を選びましょう。
車庫や営業所、休憩所などの選定も行いましょう。

 

会計

③輸送原価の把握

◇経費・原価の把握

毎月かかる固定した間接経費と運転手の給料、保険、車輌のリース料などを想定し、
距離&残業の変動費を足し込むだけの計算を常にできるように準備します。
会計無くして営業無し!失敗しないための必須アイテムです。
運送会計.comでは、専門家が会計コストをもとに経営をアドバイス致します。

 

荷主

④車両の調達

◇車両は5台そろえる

新車、中古車合わせて5台の貨物自動車を保有していないと運送免許は降りません。
そのため、5台分の受注を見越した荷主との交渉が必要です。

◇ファイナンスリースやローン、割賦を活用

起業当初は資本金が多くない会社様もあるかと思います。そこで、リース会社の活用をお奨めします。中古車をリースで調達すれば、月々の支払いも負担にならず、好スタートが臨めます。
グリーンベルでもリース事業部《グリーンオートリース》でサポート致します。

 

心構え

⑤心構え

◇絶対に黒字!

よく『起業当初は赤字でしょうがない』と考えて赤字を容認している方がいますが、殆どの方が2~3年後かなり苦労されています。1期目から黒字を目指して、経費や設備などは最低限で始めることをお奨めします。最初に負った赤字は解消するのに数年を要します。企業の成長を止める足枷を自らはめてしまうことは避けましょう。

 

計画

⑥計画

◇中期経営計画を作成し目標に向かって行動する

目標は実際に動いてみなければ分かりません。しかし利益や体質などは目標に向かうことで何をすべきか見えてきます。

◇会計を当初から入れる

会計を入れずに経営はできません。また、原価が分からない状態で見積りは出せません。
必ず会計を活用し営業しましょう。経理と営業で経営は成立します。

 

運送業 ステップアップ手順

創業期(起業~2年)軌道にのせる、認知してもらう

資本 500万
借入限度 1,500万
リース 1,500万
車両 5~10台
配車係 社長
会計 3万/月
社長 乗る
優位性 ・創業支援
・消費税2年免税
不利 ・金融支援に限度
・帝国データなどの評点が低い

序盤の一番大切な時期です。
必要最低限の経費で!

ポイント

日々の運送会計を行いましょう。
数字に苦手意識がある場合は、早い段階で会計コンサルタントと方向性を決めましょう。

 

第一次成長期(3年~5年)

資本 500万
借入限度 3,000万~
リース 10,000万~
車両 ~20台
配車係 社長
会計 5万/月
社長 予備
優位性 ・決算内容次第
不利 ・孫請け体質
・コンプライアンスを無視

ここから企業の成長の分かれ目です。
成長する企業はこの時点で、将来的にNo.2、No.3になる人材を育てています。社員教育ができている企業はここから更に成長していきます。また、日々の運送会計を怠っていると、この時点で赤字になっているケースが多数あります。

ポイント

社員教育を徹底し他社との差別化を図ります。
会計と営業ができている会社は成長します。

 

第一次行き詰まり期(5年~8年)

資本 1,000万
借入限度 8,000万~
リース 20,000万~
車両 ~40台
配車係 No.3
会計 6万/月
社長 営業
優位性 ・安定期
不利 ・コンプライアンス重視で負担増
・事故による経費増

人事や教育に目が行き届かなくなってきます。荷主からの要求も強くなり、対応力が求められてきます。成長を止めないように、しっかり対応できるようにしましょう。

ポイント

黒字の企業は倉庫や駐車場の購入などにより、経営に有利なアクションがとれます。配車や社員の統制は育ててきたNo.2の手腕が問われてきます。また、人材が次の成長に必要になってきます。
会計・財務・人材・営業・配車・コンプライアンスと、売上増でも経費が増え苦しい時期です。

 

第二次成長期(8年~10年)

資本 2,000万
借入限度 30,000万~
リース 50,000万~
車両 ~80台
配車係 No.3以下2名
会計 8万/月
社長 体質強化&節税
優位性 ・金融や興信所の評価が良い
・元請けになれる対応力がつく
不利 ・保証協会の枠を超え、
銀行対策が必要になる

No.2、No.3の存在により組織になっている時期です。売上も10億に!
会計もよりシビアにできます。インタンクなどで大きな効果がでます。
仕事も下請けへの外注化で変動リスクを回避します。さらに倉庫を立ち上げることで利益体質になっていきます。

ポイント

荷主を分散しリスクヘッジを。また、コストの見直しで下請けもグループ化します。更に下請けの教育システムでグループの信用力も上がります。変動に対応できず赤字になると、一気に落ちていきます。
対応力と営業の多面化でリスクを回避しましょう。

 

番外編 起業再生

様々な要因により、経営を断念せざるを得ない時もあります。しかし、荷主や社員の協力により再生可能な組織であれば、二度と同じようなことにならないようにLv.1からのやり直しをすれば成功するでしょう。

運送業の社長様方へ

『会計なくして経営無し』荷主の要求でも赤字の仕事を続けることは経営ではありません。また、赤字に気付かないのは経営者ではありません。会計・営業・配車・教育・コンプライアンスの優先順位を付け、世の中の変動に対応していきたいものです。
運送業の生業は『物を安全に確実に運ぶ』が基本です。無保険・過労・点検不足などが絶対に起きないように準備と教育をし、必要な運賃を提示し説得するのは企業の役割だと思います。

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